【おすすめしない】渇き。見てきた【映画】

原作、深町秋生の推理小説「果てしなき渇き」は25万部売れたベストセラー!んで監督は中島哲也。代表作は下妻でしょ、嫌われ松子でしょ、あと最近だと松たか子が爆発した告白でしょ。あーはいもうここまで聞いただけでお腹いっぱいだしサブカル臭すごいし嫌だなー、もう嫌だなー。観たけど。6/27からやってるからもうすぐ終わっちゃうかもね。タイトルに書きましたが、この映画別におすすめしません。僕は好きだけどね。






役所広司という俳優の名を聞いてすぐに思い浮かぶ作品はやはり「Shall We Dance」か、たまたま日曜劇場かなんかで見た「山本五十六」かという感じで、思い入れの量で言えば実は大したことはない。
小松菜奈に関して言えば、今回がデビュー作品ということもあって今までに見も聞きもしたことが無かった。そのうえ映画のプロモーションで使われている無表情の写真だけを見ている限り、ヤバイ女優なのか最高なのかエロいのかなんなのか判断することはできなかった(今は結果的に、役者としてはかなり味のある子だなと思っているので今後どうなるかは楽しみにしたいところ)
二階堂ふみは「ヒミズ」以降最近気になっていて、たまたま「私の男」以降立て続けに見ている気がする。最も今回は、ヒロインである小松菜奈の引き立て役ということだったので出演シーンこそ少なかったものの、彼女の魅力は存分に発揮されていたように思う。(好き)
他にも妻夫木聡やオダギリジョー、橋下愛も出ていて、役者の揃い方としては好みの部類だった。冒頭に書いたようなサブカルの塊だし結局どう転んでも映画館に足をはこぶことにはなっていたんだろうけど、最もフックになって僕を劇場へ足を運ばせた要因は、CMと黒沢あすかかなと思う。

20歳前後の頃からメイドインジャパンのヒューマン系映画が好きで、きっかけは「ゆれる」だったかな、とくに浅野忠信や永瀬正敏、オダギリジョーなんかが出ていてカタルシスが無いような、そんな映画。加えて最近は「スピード感」が重要な気がしていて、テンポの良さみたいなものを求めてる。「Brother」や「アウトレイジ」なんかも好きだったりするし、園子温の救いようの無さとか。その辺りの嗜好にビッとハマった今回の「渇き。」

感想を一言で言えば、「この上なく不快」ということに尽きる。ドラッグ、暴力、ヤクザ、子供の犯罪、親子や夫婦の捻れ、これでもかというくらいに重いテーマが次から次へスピーディにのしかかってる。痛々しいシーンも多く、R15がギリギリなんじゃないかと思うくらい、見終わった後の疲労感は半端じゃなかった。

暴力の振るわれ方はいつもとてもとっぴでシーンとシーンの間はとぎれとぎれ。編集の暴力的な軽薄さとか人工的な色合いの絵作りも相まって全てがポップに描かれてる。暴力も、ドラッグも。どこか今時のシャレオツさがあってそこらへんは気に入らない部分。

ヒロインの加奈子が回想シーンにしか出てこない感じは、どこか神様的な感覚を覚えて、一世風靡した「桐島」を彷彿とさせる部分があった。ドラッグにはまり、他者を一方的に傷つけ、あっけなく死ぬ彼女が、とんでもなく魅力的な存在に感じられたのは演出にしてやられた感じ。
彼女の狂気にはちゃんとした理由がありそうなんだけど、それが凶暴性に飲み込まれて結局映画的にはその動機はどうでもよくなっちゃってる感じがちょっと残念だった。やっぱり可愛い子にはまともであって欲しいと思うし、原作は読んでないから知らないけれど、もう少し行間のある設定の方が良かったんじゃないかと思う。不条理劇と言えばそれまでなんだけど、古臭いというか、かつてのリリィシュシュの焼き直しのような、もうちょっとかなぁ。

この映画そのものがドラッグのメタファーとして頻繁に語られるんだけど本当にその通りだなと思った。始めは楽しいんだけどだんだん感覚が麻痺してきて不快になってくる、でもまたなんとなく徐々に楽しくなってきて・・・その後はその人次第。僕個人に対して中毒性があったかって言えば、そうでもない。

ただ、もう一度見たいなと思う理由は、とにかくスピード感やシーンの切り替わりが激し過ぎて、ストーリーを追いきれなかったから。ひどくシーンとシーンの間が飛ばされてるんだけど、「あの人なんで死んだんだ?」「あの人とあの人の関係は?」そういう疑問は見終わってからどんどん出てきて、とにかく最中は1シーン1シーン釘付けだった。

何度か出てくるクラブでのドラッグパーティのシーンででんぱ組が使われていたのは印象的だった。原色が散りばめられた構図、カメラワークがとても暴力的で、そこにアイドルソングが妙にマッチしているのが今っぽいなと感じた。
そこで見せる小松菜奈の変顔がたまらない。

何度殴られようが刺されようが撃たれようが蘇る役所広司や、ニタニタしきりの妻夫木聡、スーツにスニーカーを履くオダギリジョー、殺人シーンの効果音など、コミカルな要素がふんだんに散りばめられていた。また、押しなべて出演者の演技が過剰で、それはまるで舞台での過剰な演技を見ているようだったんだけど、ドラマ「若者たち 2014」とか最近ハマりだしている小劇場とかのせいもあってか、役者の大振りな演出のされ方は爽快感を覚えた。
ただ彼ら、というか映画全体が最初から最後まで同じハイテンションのまま変わらないのは、単調だったかなと思う。だって役所広司、最初から最後まで「クソが!」って言ってるだけだし、妻夫木は最初も最後も一緒だし、もうちょっと抑揚のある演出でも良かったかなと思う。

最近の若者はポップで凶暴な映画が見たいんだろ?もう型にはまったヒューマンドラマは見飽きたんだろ?そんな中島哲也監督の挑発にまんまと乗る形で、僕はそこそここの映画を楽しみました。以上殴り書きでした。
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by shoz718 | 2014-07-29 08:00 | 映画

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