友人にしか伝わらなくていい個人的な話

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3月末に修士の学位を貰い、引越し、4月1日から社会人として働き始めた。
平日は8時から8時まで、一般的に面白くないだろうインプットばかりで(個人的には面白いんだけど)このまま4月を終えてしまうと、今後ずっと豊かな生活が送れないような気がして、藁をも掴む思いで自分のブログを遡る。
引越しの片付けは相変わらず終わらないけど(やっぱり藁をも掴む思いで)、とにかくレコードが聞ける環境だけは作った。まず聞いたのはトーニャハーディングの初フィジカルリリース(おめでとうございます!)のB面、Joy Time Peopleだった。次はソニー・ロリンズのセイントトーマスを聞いて、その後はミキサーにAUDIO2を繋いで溜まりに溜まったジャージーでひとりDJをした。
12箱ある「書籍」の段ボールから、東京奇譚集だけを探し出して一時的な寝床の枕元に置く。ハナレイベイを最後まで読み終わる前に寝落ちしてしまうけど。生活よりもまず、「8時から8時」に必死で抵抗する。




ところで2chの就活板で僕が就職した企業名を検索するとあらわれるのは、8割がネガティブな言葉だった。

・労働時間が長い
・謎に早く出社しなきゃいけない日が週に1度ある
・残業代が出ない
・仕事がきつい
・「大事なことなので日本語で言います」
・ボーナスが貰えない etc...


以上は今思いつく一部のそれらだけど、これだけ見ればまぁいわゆるブラック企業(僕の嫌いな言葉だ)だよね。
就職するのは初めてだし大学にいた期間が普通より長いし、「舐めんな」って言われるのは承知だけど、本質的にブラック企業なんてあるのかなって、就職する前から思ってた。上記したことがたとえ全て本当だったとしても、と考えても、強がりじゃなく不安に思うことは全くなかった。

実際に、と言ってもまだ研修中の身ではあるけど、働いてみると面白いことに、上記したネガティブな言葉たちはほとんどが本当のことだった。研修中だけど2〜3時間のオーバータイムは普通だし毎週一回普段より90分早く始業の日がある。一定ランクの社員に対しては裁量労働制が適用されて残業代は出ない。研修で課せられる目標はクソ高い。大事なことは英語の後に日本語でも言われる。ボーナスは二年目の冬から。
「確かにね、なるほど笑」
と、隣の席にいる肝の座った22歳の女の子と笑い飛ばした。冒頭でチープな「豊かさ」を披露したわけだけど、想像してもらう通りおそらく僕の本質は実利主義に寄っている。全て物事が「捉えよう」だとはさすがに思わないけど、少なくとも残業代が貰えないのは早く帰る理由になるしいいじゃんと思う。ミスをして仕事が長引いてるのに、そのぶんミスをしていない人より給料貰うのは気が引けるし、やっぱりさっさと帰る目標にもなる。

昔は体育会だったな、ということを最近よく思い出す。中学時代にバスケットボールで都大会を目指し、高校時代にはアメリカンフットボールで関東大会優勝を目指した。そのときの環境に、いまの会社はとても近い。数年ぶりに肌で思い出す感覚だった。
仕事中に怒号は飛ぶし、誰かが契約取ればお祭り騒ぎ。すれ違う人間全員に挨拶を強要する。毎日誰かが泣いている。食事の時間は厳密に決められ、ランチブレイク以外での喫煙は禁止。「ペイアテンションプリーズ」の一声で280人が一斉にPCのモニターを消す。まるでどこかの軍隊の真似事のようで、こうして列挙していると面白くなってくるが、本気で苦痛に思い忌み嫌うような言葉を方々で聞く。「だりぃ」「◯◯なんてやりたくない」「(先輩社員の名前を出して)あいつは使えない」「帰りてぇ」
いろんな理由を探して集めて「ブラック企業」とレッテルを貼りたい人間が多く居る現実はわからなくもない。実際にドロップアウトし、2chでヘイトスピーチをする人も居るだろう。ってか現状してる人は辞めた人でしょ?

個人的な雑感としては、めちゃめちゃ面白いし、めちゃめちゃ楽。歯に衣着せずに言うと、超ぬるま湯。こんなとこにずっと居たら人間ダメになるよ。全然辛くないし全然辞めようなんて思わない。決められた枠組みの中で、敷かれたレールを競争することが、どれほど簡単で楽でなお効率的なのかということ知っていれば、今の環境に文句を言う必要はない。求められるアイデアと言えば、いかにマニュアル以上の効率を目指すか、ということくらいだ。初対面のクライアントに対するアイスブレイクの方法ですら、いくつかまとめられてナレッジとしてポータルサイトに掲載されてる。病的だよほんとに。効率的にナレッジの海を渡ることさえできれば、Twitterではぼやいてみてるけど実はなんの辛さもないんだ。
確かに営業の電話なんてかけたくないし、友達に協力してもらうのも本当に申し訳ない。「お前らの大学生活は社会に出たと同時に無駄になり、新卒の能力差なんて無いに等しい」とか言われて豊かさの無さに吐き気を覚えることもあるけど、人生の限られた時間の使い方として、月に約200時間、こういうことに費やす時期が数年、ないし十数年あることは決して悪くないと思う。個人的にね。

「なるほどしょうじうまいこと会社の奴隷になったのね、おめでとう」

そんな声が聞こえてきそうだけど、まあまだ入社して3週間経とうとしてるひよっこの戯言だし、今後どうなっていくか、生暖かい目で見守ってください。

そしてせっかく東京に居るので、食事には是非誘ってください。
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by shoz718 | 2014-04-18 08:04 | なんでもないこと

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